第Ⅰ部　ESD（Education for Sustainable Develipment）とESD的視点に立つ教育
Ⅰ－１　ESDについて－ユネスコの提唱，その成立と経緯－
Ⅰ－２　ESD的視点に立つ教科をこえた学び－科学の眼と感覚の眼－
Ⅰ－３　文化理解の眼を育むESD的視点の学習構想

第Ⅱ部　季節サイクルの中で捉える気候の特徴と生活の中で生まれた歌や愛唱歌，伝統的な季節の行事にみる季節感―ドイツ，日本，北欧を例に―
Ⅱ－１　季節サイクルの中で捉える気候の特徴と季節感
Ⅱ－１－１　中高緯度地域の気候や地域差を捉える視点
Ⅱ－１－２　日本とドイツの季節サイクルと季節感の比較（概要）
Ⅱ－１－３　ドイツの気候，気候の移り変わりと季節感
(1)　ドイツ付近の気温の季節サイクルと冬の過酷さについて
(2)　ドイツでの冬の極端な低温日の出現と大気循環場
(3)　ドイツの「春・５月」と夏の気候：日々の気温の変動幅の位置づけ
(a)　ドイツ付近の夏の気温
(b)　ドイツ付近の夏の降水
(c)　季節進行の中で見るドイツの「春・５月」の位置づけ
Ⅱ－１－４　日本の気候，季節の移り変わりと季節感
(1)　日本の節分祭とドイツのファスナハトの行われる季節の比較
(2)　冬を挟む季節の進行にみる非対称性：初冬と早春の比較
(a)　日本付近の初冬と早春の季節感の違いに関連する気候の特徴
(b)　広域大気場の季節進行の中での位置づけの比較
(3)　日本の夏の気候に関する留意点
Ⅱ－１－５　北欧の気候，季節の移り変わりと季節感
Ⅱ－２　生活の中で生まれた歌や伝統的な季節の行事
Ⅱ－２－１　ドイツ文化圏の歌と伝統的な季節の行事
(1)　ドイツの民謡にみつ春―冬から春への移り変わりの中でみる春の歌―
(2)　５月の雨を歌った歌―ドイツ西部，ライン川の西の地域の伝承歌―
(3)　子どもの歌にみる季節
(4)　ドイツ文化圏の伝統的な季節の行事―春を迎える行事にみる季節感―
・ファスナハト
・ゼクセロイテン
・ヴァルプルギスの夜
Ⅱ－２－２　日本の歌と伝統的な季節の行事
(1)　日本の愛唱歌にみる季節感
(2)　日本の伝統的な季節の行事―節分祭を中心にみる季節感―
Ⅱ－２－３　フィンランドの民謡や伝統的な季節の行事
(1)　フィンランドの民謡にみる季節―冬から夏―
(2)　フィンランドの伝統的な季節の行事―夏至祭（ユハンヌス）にみる季節感
(3)　童話を通してみるフィンランドの気候や季節変化―トーベ・ヤンソン作『ムーミン谷の冬』を例に―

第Ⅲ部　気候と音楽による学際的な学習の試み―文化理解の眼を育む―
Ⅲ－１　文化理解のコンセプト
Ⅲ－２　歌から広がる文化理解―音楽と自然科学（気候）のコラボレーション―
Ⅲ－２－１　子どもたちに向けた学際的学習プランと実践―中学校・高等学校の生徒を対象に―
(1)　連携の背景にある日本の気候（ESD的視点の育成への素材例として）
(2)　中学生を対象とした学際的学習プランと実践―岡山大学教育学部附属中学校―
(3)　高校生を対象とした学際的学習プランと実践―岡山一宮高等学校，倉敷青陵高等学校―
・実践事例１：国語（古典）と理科・社会（地学・地理）の連携による学際的学習
・実践事例２：音楽（歌）と理科（気象・気候）の連携による学際的な学習
Ⅲ－２－２　次世代の育みに向けた学際的学習プランと大学生（教員養成）を対象に
(1)自然科学から音楽の生成や表現へ―岡山大学「くらしと環境」での取り組み
・実践事例１：日本の「秋から冬」と「冬から春」の季節進行の非対称性に注目した学際的学習
・実践事例２：ドイツの冬の追い出し「ファスナハト」を軸とするドイツの冬の気候と季節感に注目した学際的学習
・実践事例３：北欧の夏至祭を軸として，北欧の気候や季節サイクルと季節感に注目した学際的学習
(2)　音楽の生成や表現から自然科学（気候・気象）へ―季節を素材とした音楽作品の創生と表現の活動を通して感じる季節，学際的学習の可能性―
・実践事例１）音楽の創生と表現を通して捉える春と秋の季節感
・実践事例２）春から梅雨までの季節の移り変わりに注目した音楽創造の試み―肌で感じる季節，季節感から音楽表現へ―
Ⅲ－３　教育の広がりと深まり―今後の展望―