教職・一般・専門教養の
内容と学習ポイント
教職教養の対策法
教師として身につけていなければならない教育についての教養を問うものです。教育原理(教育学)、教育心理(発達と学習)、教育法規、教育史の大きく4つに分類できます。
最近は各領域にまたがった内容の問題や、文部科学省や中央教育審議会(中教審)による答申や通知などに関する問題もかなりの割合を占めてきています。
対策
01
重要法規集を作る
教育法規は、教育原理・教育法規の分野に大きく関わるものです。そのうち重要法規といわれるものは15ほど。その法規の全条文を覚える必要はありません。
出題される範囲は限られているので、自作の「重要法規集」を作って法規名ごとに書きまとめるようにします。学習を進めるうえで随時書き込んでいくと効率的です。
対策
02
教育用語・人名集を作る
勉強を進めていくと、理解しがたい教育用語等が出てくることがあります。それを放置せず、ノートに書き込んでまとめていきましょう。教育心理や教育史においては、人名が多く出てくるので、その際「誰が何をしたのか」などを随時自分の言葉でまとめていくと整理しやすいでしょう。
対策
03
教育ニューススクラップを作る
教育時事問題、論作文、面接対策のために、常に教育界の動きを的確に把握しておきます。
そのために、教育に関する新聞記事(インターネットでも可)をファイルにスクラップとしてまとめておきます。最低限1週間に1回は記事を切り抜き、月日順あるいはテーマ別に貼り付けることをおすすめします。
対策
04
六法を準備する
教育原理や教育法規を学ぶうえで六法(当社刊『必携 教職六法』など)は必須アイテム。参考書や問題集で法規条文が出たなら、必ず六法で確認するようにしていきましょう。その際、参照した条文にはラインを引きます。逐次、参照することで何度も同じ条文にあたる場合は、それは「重要条文」です。自作の「重要法規集」を作るためにも必要不可欠です。
一般教養の対策法
一般教養は人文科学・社会科学・自然科学のあらゆる分野から出題されます。
近年、時事問題やご当地問題(自治体ならではの地域性のある問題)なども急増しています。
対策
01
過去問題の研究
最低過去5年間の出題傾向や特徴をまとめておきましょう。
一般教養試験には、社会科学(地理、歴史、公民的分野)、自然科学(数学、生物、物理、化学、地学系)、人文科学(現代国語、漢文、古文、英語)がありますが、自治体によっては、ある分野に偏った出題を行っているケースがあるので注意が必要です。
対策
02
漢字ノートの準備
人文科学においては、多くの自治体で漢字の読み書き問題が出題されます。漢字の読み書きの能力は社会人としての常識なので、漢字ドリルなどを活用して習得したいところ。また、四字熟語や語句の意味についても正しく理解しておきましょう。これらの能力は論作文執筆時にも生かされてくるはずです。
対策
03
問題集の準備
教育時事問題、論作文、面接対策のために、常に教育界の動きを的確に把握しておきます。
一般教養試験のレベルとしては、高校入試程度は最低限理解するために高校入試の問題集で学習しましょう。一般教養は範囲が非常に広く、何から学習を始めてよいのか戸惑いがちなので、各教科の問題集を1冊ずつ購入し、何度も解くことで理解を深めていくのが有効な手段です。
専門教養の対策法
その教科全般にわたり出題されます。大学センター入試から大学教養課程の基礎くらいのレベルと言われていますが、受験者が多い教科や、講師経験をもつ複数回受験者が多い自治体では、難関大学入試レベルの問題が出題されることもあります。指導方法についての問題が出題されることもあります。
対策
01
過去問題の研究
教職・一般教養対策同様に、最低過去5年間の問題を調べ、傾向や特徴をまとめておきましょう。
教科ごとに問題数が異なることや、教科においても出題領域に偏りがある場合もあります。要点を領域別にまとめておくことは不可欠といえます。
対策
02
学習指導要領対策の準備
専門教養試験では、まずは学習指導要領に示されている「教科の目標」、「学年の目標」を確認しておきましょう。そして「教科の指導内容」、「指導計画作成上の配慮事項」、「内容の取り扱いについての配慮事項等」などを読んでおく必要があります。そのために必ず、学習指導要領関連資料を早めに購入しておきましょう。