教採対策Q&A

教採対策Q&A

いまさら人に聞くのはちょっとためらわれる…、そんな質問にもバッチリと回答。
教採に対する不安は、ここですべて解消してしまいましょう!
Q1 学習指導要領は全校種分読むべき?
A1 希望の校種分だけで大丈夫!
学習指導要領を使用した学習方法には「教職教養」「専門教養」の2種類があります。ざっくりいえば、教職教養は総則を中心(小中高ほぼ同一の内容)、専門教養は小学校は全科、中高は専門の教科の箇所が重要な部分になります。
実際の試験問題には全校種共通の部分、つまり、総則、道徳、特別活動、総合的な学習の時間といった箇所からの出題がほとんどですから、自分の希望校種のものだけを読めば問題はありませんよ。
Q2 答申などの資料は文章量が多くて大変!効率よく理解するコツを教えて!
A2 大意とキーワードを覚えよう!
すべてを読んで覚える必要はありませんが、“重要”答申の“重要”箇所と、大まかな全体像だけは掴んでおきましょう。“重要”答申は過去問題集、参考書、月刊「教職課程」を見ればすぐにわかるはずです。重要といわれる答申はだいたい10前後ですので、無理な数ではないはずです。
“重要”答申の読み解き方は、現状の問題点が書かれているところ、改善の方向性が書かれているところを重点的に読みましょう。その中のキーワードが、実際の試験で穴埋め問題として出題されたり、正誤問題のカギになることが多いからです。
また、答申や通知は現在の教育問題や課題が整理されているとともに、それらへの対応策や改善策が書かれているものです。その部分を熟読するだけでも、論作文や面接の対策になることも覚えておきましょう。
Q3 歌がヘタ…、運動が苦手…、実技試験が不安です
A3 完璧さに縛られずに、総合力で勝負!
中高の免許状の領域の実技はそもそも得意という人が多いですが、小学校の水泳、器械体操、ピアノに対して、苦労している人は多いようですね。
対策としては、小学校の場合は二通りあります。実技試験がない自治体にターゲットを絞る、もしくは地道に特訓するという方法です。「簡単にレベルアップできる」なんて近道はありません。小学校で実施される鉄棒や水泳、ピアノなどの試験は、なんとか形になっていれば極端な減点材料にはなりませんし、そもそも半年間、募集要項に記されている実技課題を懸命にトレーニングしていれば、形にならないことなどそうそうないと思います。
もし、本当に全く手も足も出ない課題があったとしても、その一点だけで試験に落とされるなんてことはまずありません。最後にモノを言うのは総合力!面接や論作文でカバーをするつもりで、努力をしてみるのもよいかもしれませんよ。
Q4 教員をめざす上で有利な資格は?
A4 複数の免許があると、有利な場合がある
教員数が少ない地方では、複数の免許状があればやや有利になることもあります。それ以外の検定資格、例えば英検やTOEICなどは、あくまで「有利になる可能性がある」という程度です。ただし、自治体によっては特別選考が受けられることもありますから、募集要項をチェックしてみてください。基本的には希望校種の免許状があれば、問題ないといえるでしょう。
Q5 実践的指導力って何?
A5 学校における総合的な実践力のこと
教員に求められる実践力はいろいろありますが、まず必要とされるのが「学習指導力」、そして次に「生徒指導力」、欲をいうならば「学級経営力」や「保護者との関係構築力」などが求められます。
現役の大学生などには、基本的には学習指導案に基づいて学習指導ができるというレベルが求められます。講師や臨採を務めたことがある教職経験者には、相応の授業力や児童生徒観察力が問われてきます。
いずれにしても、未経験の人間にとって実践力というものが極端に問われるということは多くはありません。教壇に立った後に、日々自らを研鑽して高めていこうとする意思を持っていることが、実践的指導力を身につけるための重要な要素になります。
Q6 保護者対応が不安です…
A6 保護者は先生を「応援」しています
保護者からすると、自分の大切な子どもを預けるわけですから、「いい先生」でいてほしいと思う気持ちを持つことは当然です。その思いがあるからこそ、学校や教師に対しての意思表示をしてくるのです。「いい先生」とは、指導力ももちろんですが、それ以前に人間性が重要なことも覚えておきましょう。
しかし、新任教員に対しては、「応援してあげよう」「盛り上げてあげよう」という気持ちを持っている保護者は多くいます。一生懸命指導をしていて、失敗した場合は真摯な説明と的確な対応策を示せば、より保護者に愛される、応援してもらえる先生になれるのではないでしょうか。
ただし、保護者からの意見や要望をしっかり受け止め、誠意を持って対応し、一人だけではなく、学年主任や上役の先生と相談しながら対応を進めることはしっかり行いましょう。学校運営というのはチームプレイが一番重要です。
もし仮に過大な要求をされたり、いじめなどの重大な問題が生じた時は「組織対応」の認識を持っていれば自分一人で抱え込まないですみますよ。
Q7 現場の先生は忙しい?
A7 当然忙しい!でもそれが「やりがい」です
学校段階によっても忙しさは違いますが、小学校ではとにかく児童と一緒にいる時間が長いですし、中学校や高校では生徒指導や進路指導などで大変忙しく、授業研究の時間の確保が難しいといわれるほどです。ただし、それがやりがいに繋がっていきますし、どの仕事でも忙しいことは同じです!どんなに忙しくても、「一生懸命頑張る!」という気持ちを持つこと、その熱意はきっと面接官にも伝わりますよ。
Q8 いまの教師に最も求められていること、採用側が求める人材はどんな人?
A8 ズバリ!「コミュニケーション能力」!
民間企業への就職活動でも同じことがよくいわれていることですが、教員にもやはりコミュニケーション能力が求められます。専門性ももちろん必要ですが、組織としてしっかりと仕事ができ、子どもや保護者、同僚や上司の教員とうまくコミュニケーションをとれることが前提として求められているのです。あとは、タフな精神力も必要です。何か失敗をしたとしても、めげない、辞めない、あきらめないという精神力も大切にしてください。
授業力や指導力は採用後に、徐々に積み上げていくもの。コミュニケーション能力や精神力が基礎になることを覚えておきましょう。